リコイルスターターの紐が引けない、回す途中で止まる。もしくは、軽くカラカラと回ってしまう。あー、もう駄目だと瞬間的に感じてしまいますね
載せ替えが簡単ですが、全く同じエンジンはなかなか中古でも出てきません。新品エンジンですと、中古のハンマーナイフ本体が買えてしまうので悩ましいと思います。
ここでは実際に修理の事例など、エンジンの中を動画や写真で確認して頂きたいと思います。最小限に、費用を抑えるようにしてリスクは負って作業をしています。勿論やり直しや買い替えのリスクもあります。
この内容でメーカー代理店は、修理依頼は受け付けてくれないと思います。再修理や、費用に弁償も出来ません。ご注意下さい
紐を引いてる途中で回らなくなる


排気側のエキゾーストバルブが、折れてしまっています。ピストンにめり込んでました、ピストンがつっかえて回らなくなっていました。
シリンダヘッドは折れるほどの潤滑不足と、バルブが当たってしまったので交換。ピストンは、穴があいて交換。プラスチックのガバナギヤが、破損の為に交換
紐を軽く引けて、中でカラカラ音がする
コンロッドが、ネジ折れバラバラになっている。クランクを回しても、ピストンが上下に動いていない。

エンジンの修理は、見た目で判断するも間違える可能性もあります。掛かるようになっても、草刈りに使えるまで調整や再修理もあります。ご自身でやるにはハードルが高いかもしれません。追加の修理が発生したので、続けてまとめていきます。
組み上げて再修理、オイル上がりのエンジン白煙

燃焼室内で、エンジンオイルが燃えると白煙をマフラーから吐き出します。オイルの損失や視界不良、通常使用が困難な状況です。
オイル上がりは、ピストンリングが重要
シリンダー内で常に往復運動し、摩擦と摩耗を繰り返しています。部品としては、消耗品扱いになります。メーカーでは、ピストンリングは全て同時に交換を進めています。
点検する時にも、外すときに注意が必要です。摩耗進み、印や角の特徴がわからなくなってしまいます。位置や向きを間違えると、オイル上がりの原因になります。消耗だけが理由ではなく、組付けミスがオイル上がりを起こす場合もあります。
ピストンリングの画像


この2つの画像は、外した古いピストンリングです。見た目の区別がつきません。
特徴があるピストンリング新品の画像



トップリングは、圧縮気密を保持。セカンドリングはシリンダー内オイルを掻き落とす。
