紐が切れた!スプリングが効かなくなった!引っ張るレバーがだらんとしてる!と有る事です、エンジンが掛けられないと仕事ができません。ここでは、違う理由で戻らないこと3つをまとめます。番外編も
エンジンの位置で、紐を真っ直ぐ引けないから
引く方向は真っ直ぐですか?耕運機なら、エンジンが下方で配置が前方。スタートレバーはハンドルのところ、つまり真っ直ぐ引けないですね。
方向が変わるところの紐って癖ついたり、毛羽立ったりしてませんか?もともと純正でついてるスターターロープが太かったりします。
<動画のケース2について>紐に癖がつく理由も、巻いてある状態で長年おいてると、その形に合わせて固くなってくる。それで引っ張ろうとすれば、も戻る時は抵抗になる。紐も太く穴に対してきつく、ゆっくり引き戻されるんです。(バネのテンションがあるので、絶対戻らないことはないです。戻りが悪いだけで、「戻らない」と言われてしまうことも)
バネのせいと思いきや
紐の交換の時に、コイルスプリングの巻きが甘いままだった!ネジ締めてしまい、そのまま組み上げていく。引くためのレバーまでつけて「よし、完成」と思ったら、1回引いたら戻りきらず。紐が中途半端にダラーーン、最悪なのはダランとした分でクランクまわし切れずにエンジンも掛けられない。こんなトホホな結末が、かなり痛い場合。(動画のケース1)
まとめた動画見てみる
先にお断りします、機械をフォトアルバムも作ってます。リコイルスターターの部分があったので、種類がいっぱいあるぞーってオープニングも動画に入れました!(そこはお付き合いください)
ちょっと難しい動画ケース3
<動画のケース3>点検と修理の時に、グリップがダランとしてたので(ケース1のバネ巻が甘い)と思いました。
ネジ巻は3週し、手で紐を引っ張っても戻るし、大丈夫だと思いました。実際に機械へ取り付け、戻してみると、、、
引いたときにクランキングしましたが、「ビュルン!」と聞こえたら、グリップ戻らなく紐もダランとしたのでした。
※手で巻いた力から、更に引いたときにバネへの抵抗力が高まります。その時に耐ええるはずの、内部にあるスプリングの爪が曲がっており。一瞬回るが、元の位置にスプリングが落ち着く現象が起こっていたのです。
つまり、手巻きまでセーフ。グリップで引くと一瞬抜けるのでした
動画の後半にありますが、新品に交換して問題なく直りました。バネの製造は、錆びににくく固い、形状を維持しようとする力が多いものが使われています。爪のような、引っかかる折り返し構造は、固い分強く曲げることに耐えられないです。曲げて形を整えようとすると、ポキンと折れてしまいます。
番外編 チョーク引くと掛からない
エンジンの不調かと思いきや、違うんですね。グリップ握って紐を引く、動作も感触もいたって普通。使っていた人が言うには、エンジンの中がおかしくなってる!
調べていくうえで、メンテナンス履歴を確認すると消耗品も交換してました。「こりゃ中か?!」と思いながら、インテーク側とエキゾースト側の状態を確認。問題なし、プラグの具合も問題ない、ピストンの圧縮確認も問題ない。考えてる時にふとこの部品の展開図を思い出しました↓
部品同士のテーパーのプレスが、かろうじて弱かったのです。
滑るのでした、チョークを引いてる時だけです。何でだかお分かりになりますか?珍しくここの最後は、番外編ということでクイズ問題をだします。読んでいただいた方へ投げかけてしまいます。
最後まで読んでいただきありがとうございます、ここでは「戻らない」をテーマにしましたが、「リコイルスターター紐の交換」も参照ください
「リコイルスターターのスプリングばねびよーん」も参考にしていただければと思います。
ブックマークで、都合がいい時によんでください。動画も更新してます、実際の作業の時に「あれっ?方向はどっちだっけ?」ってなりやすいので。動画も参考にしていただきたいと思います。
ロープが金剛打(内芯あり)だと、表面の被覆が引っかかり戻らないこともあります。記事内に写真があります。合わせて確認してください。
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