Vベルト張り調整は、Vベルトやワイヤーを交換時にも必須。ハンマーナイフモア中古整備

ハンマーナイフモアVベルト張り調整修理のコツ

ここで関係するのは、走行用ベルトと、カッターナイフ中間ベルトの2本です。どちらも、エンジンからの回転する動力を伝達するベルトです。

そしてワイヤーは、走行ベルトと中間ベルトを張るワイヤー2本です。

張り具合の基準

数値の基準が有ります。レバーを引いて作動状態に張った時に、指先の押した長さです。

定規で計るのも少し面倒なら、指の間接1つ分で良いと思います。指1本分押し込めるなら、もう緩みすぎです。

押せば、いくらでも指が沈み込む。その感覚は何れくらいにすれば良いか?と思うかもしれません。テンショナが動き出すタイミングです、強く押そうが、ゆっくり押そうが同じなのです。

ワイヤーアジャスターとエンジン位置

ワイヤーアジャスターとエンジン位置には、基準の数値がありません。調整の簡単なワイヤーアジャスターを優先したほうが早くて簡単です。

ワイヤーアジャスターで調整

調整幅があり、緩めるネジも1ヶ所でワイヤーの伸び縮みを変えられます。走行用と入り切りの2本のどちらかなら、1本のワイヤーだけ調整になります。

最小調整でのテンショナ、最大調整でのテンショナを画像で確認します。その間で、調整が出来ればエンジン位置まで触らなくて良いです。

テンショナ下へ降りてる
テンショナ上へ上がってる

エンジン位置調整は2パターン

  • 出来るだけ動かさない、先に印1つ
  • エンジン向きや最大最小を把握する印

基準もなく、目盛りも無い場合を調整する。ならば、目印を油性ペイントや油性マーカーで付けておくことが大事です。調整で変更後も、もとの位置に戻せるからです。面倒臭いようで確実で正確な作業です。

現在のエンジン位置を基準にして印

エンジン位置の基準を印

裏側の固定ナットを緩める前に、エンジン台座のプレートとフレームへ「ー」を書きます。今を基準にして、ベルトを張るなら後方へエンジンをミリ単位で下げます。

エンジンの向きが正しい、ベルトの交換も必要ない。走行用とナイフ中間両方の張りが弱い場合に、エンジンの位置を後方へ下げて張って良いです。

ベルト張り手順

  1. 左右レバーをあげ、両方ベルトを張る。
  2. 指で2本の張りを確認、押す量が多。
  3. 左右レバーを下げ、両方ベルトの張りを緩める
  4. エンジンの台座とフレームへ「ー」油性の印
  5. 台座とフレームの裏のナットを緩める
  6. エンジンを後方へ下げる、斜めにならないように注意
  7. 台座とフレームのナットを締める
  8. 左右レバーを上げ、両方ベルトを張る
  9. 指で張りを確認
位置を下げて調整したと、後の判断に

【動画】エンジン位置を下げてベルトを張る

エンジン位置の向きや、範囲を印

エンジンの台座が、フレームの長穴で前後に移動できます。前方へボルトのギリギリまで、後方へ台座がぶつかるまでの数cmでしか前後できません。

 エンジンの向きが斜めだったり。ちょうど良さそうなエンジンの位置を導き出さないといけないです。

  1. 台座裏のナットを4つ緩める
  2. エンジン位置を最前へ、印を付ける
  3. エンジン位置を最後ろへ、印を付ける
  4. エンジン位置を中央へ、ナットを仮に締める
  5. レバーを上げ、ベルトの張りを確認する。
  6. 再調整へ、レバーを下げる。
  7. 台座裏のナットを4つ緩める
  8. 張りが足りないなら、エンジンの位置を後方へ
  9. 5へ戻る

【動画】エンジンの位置や範囲を印

エンジン位置失敗事例

エンジン向きが真っ直ぐ平行でなかった。その為、ベルトの変磨耗があります。ベルトは削られ、カスがいっぱいになってます。

プーリーの溝、内面の外側半分当たってない

エンジン向きを調整するために、台座のナットを緩めると前後左右合わせにくくなります。2つのプーリー間の水平は、目視で合わせるの難しい。何度も閉めて緩めてを繰り返し、エンジンが動いた後も再確認が必要になリます。

まとめ

Vベルトの張り調整は、エンジンの位置を移動して行いました。ワイヤーのアジャストナットが固着の時にも使えるので、覚えて下さい。最後まで読んでいただきたいありがとうございました。

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