プラグレンチで、スパークプラグを見たらなんだか湿ってる。チェーンソーも刈り払い機もあらゆるエンジンに起こる可能性があります。
そしてスパークプラグは黒くくすんでる、「こりゃプラグがだめだな」と思います。確かに悪くなるのは、圧倒的にプラグです。しかしプラグだけだといいのですがプラグ交換してもダメだった場合は、
いきつく先に「点火コイルとキャブレター本体」がまってます。そしてどちらも部品代だけで¥10000がみえてきます。両方交換することになったら、「もう買った方がよかったよ~~(´;ω;`)」と、なってしまいます。
ここでは、1つずつ順を追ったり確認したいと思います。もちろん、急いでたり工具や説明書ない場合は、買ったところに丸投げもアリです。
- プラグに火花がとんでるか?
- スイッチの不良じゃないか?
- 点火コイルとローターギャップ?
「暇を見てでも、自分で覚えないといけない」「自分で出来たら、安上がりだし」と思う人へ手順の参考になるようにまとめます。2分ほどお時間ください
プラグも交換前にスパークチェック
緩めて外したプラグ、そのまま点検!そして見える化できます。プラグにキャップを取り付けて、リコイルスターターの紐を引きます。電気エネルギーを一気に解放して、先端に小さな火花を確認します。
注意してやってほしいの点
- キャップを素手で持たないことです。指先がビリっと感電することがあります。
- エンジンの金属部に、一部でもプラグが接触してること。
プラグの中心は、他の部分と絶縁されています。図のところへ、流れるように誘導してあげる必要があります。
ここで火花が出てれば、点火コイルやスイッチに不具合はないと考えられます。場合によっては、火花の強弱が見た目で判断できないこともあります。プラグ交換したら絶好調になる事もあります(それはボディへの漏電、あちこちビリビリ。1点集中されてない)。
ON:OFFスイッチ機能点検
スイッチのイメージを懐中電灯で表します。スイッチオンで回路へ電気が通るようになり電気が点灯する。このようにイメージをすると思います。
しかし、緑化機械、チェーンソー、刈り払い機も小さいエンジンたちは違います。マルチメータや導通測定器で見るときにスイッチが壊れてると判断しないでください。
点火コイルの電気の流れ
エンジンを回転させれば、点火コイルは作動しています。ローターやプーリーの永久磁石が、点火コイルに近づき離れる瞬間に電磁誘導作用によって一次コイルへ、その後2次コイルへ逆起電力から増幅されプラグの先端へ放電され、ビリっとします。
コイルから1本出た配線がスイッチへつながってます。コイルに流せばプラグ点火、スイッチを通りアースへ流れれば不点火になります。
懐中電灯の場合とは逆の作用です。手順を動画で
点火コイル~プラグキャップを見る
エンジンで回る磁石がついた部分と、コイルのポイント部分隙間が小さいのわかりますか?くっつくと、電気作り出しません。離れてすぎると電気弱いか作りません。
接触不良、断線気味キャップ不良も可能性があります。触ってみるだけで変化がある=スパークしたりしなかったり。
くっつく事例:
エンジン大元のクランクベアリングにガタがあり、高速回転になると遠心力から隙間がなくなります。アクセル全開なのに、エンジン出力回転が上下しました。
コイル鉄芯とプーリーやローターの磁石に擦れた後がないか?確認でわかる
↑ここまで見るのは難しいです。油や木くずでコイル周りがベットリしてないか?ギャップ隙間はあるか?この2点は確認してみます。清掃でスパークしたら、定期的に掃除するようにしてください。
まとめ
プラグの火花を見る、スイッチの確認、コイルの状況みて。これで、自分で確認してから部品を買ったのであれば、納得できるとおもいます。実際に直れば、「これでまだまだ、長く使えそうだ。」と思ってもらえるのではないでしょうか?
いきなり、高価な点火コイルやキャブの交換はしないで、点検できるんだ!と確認してほしいと思います。使う人だけではなく、我々直す人も、使う人の満足の為に迅速丁寧に作業を心がけます。
ここでは、電気系統の確認できることをまとめました。電気系統の前に、エンジンが掛からないときに確認3点できることもまとめています。また、【パーツクリーナーで掃除が起因の故障】もあります。最後まで読んで頂きありがとうございます。
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