長年使ってた芝刈り機が、突然動かなくなった!リコイルスターター引っ張っても反応なし。10年以上も使ってる機械はもう駄目なのかな?直しながら使っていたのに何で壊れたんだろうと疑問になると思います。
修理に機械を預けても、見積もりの金額だけ見るとなんだかボッタクられてるのかな?と思われてしまうかもしれないです。修理をどんなふうにしてるんか?見える化目指してるので、「部品と情報があれば直るんだ!」とまとめたいとおもいます。
今回の前編は、エンジンの修理です。分解し原因を探ります、悪いところを直し組み上げまでの内容を書いていきたいと思います。
内部の破損具合の確認
まず、フライホイールの反対側のアウトプット側を外していきます。走行用のベルト、ロータリギアボックスの駆動ベルトを外す。そしてプーリーを外すとクランクカバーを外せます。
エンジンの修理には、クランクシャフトにつながるプーリー類やフライホイールを外さないといけません。この作業には、プーラーが必要です。おすすめ工具のパート0にも記載しました。
外したら、内部を一度確認してください、破損の度合いの確認。
まずはメーカー問い合わせ
シーズン中だった時の故障は、短期間での修理が必要です。そんな時程、手が空かないときもあります。外注依頼の見積もり金額も200000円、これじゃ厳しいです。今回諦めますと連絡もらいました。
機械は、部品供給が終わる前まではまだまだ直していいと思います。作業のキーポイントと、マニュアル、部品の在庫も確認して作業するか判断した方が良いです。
三菱メイキエンジンへ問い合わせ
専門的な内容で問い合わせてみました。ユーザーのような素人問い合わせだと、「販売店や、直営店に依頼してください」と言われかねません。
- クランクシャフトとカウンターシャフト、カムシャフトなどの位置決めアイマークやアドバイスをください
- バルブクリアランスの規定値を教えてください。
質問者が整備の人間で、すでに中身を確認している。ピンポイントで最低限の重要なと頃を聞くと、対応がいいと思います(個人の解釈)
返信もありがたいことに、マニュアルの一部をPDF化し添付してくれました。修理に必要な情報が満載の修理書(サービスマニュアル)も部品番号割り当てられてるので、入手が可能です。
この修理一例でも、メーカーの対応次第で判断する
これで、作業をしてもいい受け皿ができます。これで仕事として受けることができます。
破損個所は、構造上の力を逃がす1点
コンロッドの構造は、アルミ合金でできています。そして、クランクシャフトとの間ベアリングありません。潤滑や冷却がオイルで行われています。時間の経過で、摩擦し潤滑冷却の不足で折れてしまう。ほかにもガバナ機能のギヤもプラスチックで、やはりベアリングがないので回転時の摩擦で損傷しやすいです。
安くポッキリ、ばっきり折れてる
コンロッド、ピストンは1万円もいかない部品です。力を受けてるけど壊れる、他にも高精度の部品があります。
それら高価な部品を保護するように代わりに壊れてくれてます。安価で、放熱するが摩耗や潤滑不良でポッキリ。
スムーズ回転ヘ磨き落とす
見た目で、再利用できるかどうかは難しいです。エンジンの組付けを経験してると、感覚でも滑らかな作動を理解をしています。
コンロッドとクランクシャフト、コンロッドとピストンピンを確認します。動画にも残しますが、
- ピストンリングがスムーズにハリを出せるよう。溝の中のスラッジを磨き落とします。
- クランクシャフトも、削れ付着してるコンロッドの傷やカスを磨き落とします。
- 仮に組み、引っ掛かりや回転抵抗のムラがないか?納得するまで、磨き落とします。
特に、クランクシャフトは磨き落としました。クランクケースより表に出でしまう部分が錆びるので、分解時にもベアリングとカバー、シールが引っかかていました。
なので錆の部分を磨き落としました。組み上げるときに、叩き込まないように。抵抗少なく組み付けたいと作業しました。
ここでひと区切り
見た目でわかるのは、コンロッドの経年劣化から磨耗と埋没、熱損や、ピストンリング固着とピストン、シリンダーの摩擦大。これらで、破損していました。
故障の原因をピンポイントに、必要最小限でやる予定でした。今回は、OHVシリンダーヘッドバルブとヘッド周り部分のシールやバルブクリアランスは、そのまま組み上げています。
重要な事は、オイルフィルター無い型のエンジン。空冷のエンジンは、オイル管理も大きく影響すると言えます。続きは後編へこちらをクリック
他にもメンテナンスぶろぐがありました。参考になれば幸いです