最初に感じる異変はズバリ「音」じゃないでしょうか?使っていると耳や手から伝わる情報が大事です。異音や振動は、エンジンやモーターの作動音が大きいと聞き逃してしまうこともあります。壊れてしまい、修理費用や修理時間を多く取られないようにしてほしいです。早期発見、作業例やおすすめポイントをまとめます。
壊れていく、一つの過程です。擬音で表現してます
キュゥゥゥゥゥー、キイィィィィィィー、(もういきなり、悲鳴が聞こえます)このまま無視して使ってる。黄色信号
ギギギギギイギー、ゴゴゴゴゴゴォォォォオー(あらら、振動が出てきて動きも遅くなってきたぞ)赤信号
プシュゥウウウーーーーもしくは、ゴキン!(油圧オイル噴いてるぅぅぅぅ、リンケージ折れてる!)逝ってしまった
音だけで表現しましたが、経験すると納得の結果です。
現場の方が、今その時に止められないことも重々、承知しています。上司なり監督者が機械の管理に厳しい人だと、注意されます。どうしても経費は抑えないといけないからです。
甲高い音は、金属どうしが擦れる音
毎回のグリスアップが大事な部分。可動部分のピンシャフトは、キーキー音を出し始めます。グリス通り穴を塞ぐのでグリスガンで注入できない→音が大きくなる→サビと固着→油圧シリンダーへ負荷が掛かる→オイル漏れる
音が大きくなる→サビがひどい→ガタが大きくなる→ピンシャフト痩せる→折れて脱落
金属を維持するなめらかな答えが、グリスアップです。グリスの質や種類は、また後程
音と振動が出てる場合、早めに診断が大切
音や振動は、診断の難易度が少し上がります。音の大小と振動の大小を聴診器を当てて、出所を探らないといけないからです。なんかお医者さんみたいですね。
実際は、長い貫通ドライバーで耳に当てるようにして聞いてます。音の強弱を聞き分けて、出所を特定していきます。
自動車のエンジンの場合、ベルトで駆動される補機類(発電機、パワーステアリング、エアコンコンプレッサ、スーパーチャージャー、、ウォーターポンプ、アイドラプーリー、ベルトテンショナー、クランクプーリー)を一つのベルトで作動させることもあります。アクセルあおっても、どれも音が同じように変化する難しい難題です。
油圧ポンプや、一体型バルブだと音の共鳴があり、探る時に絞りきれないです。音は伝わって響いてしまうことがあるので、工夫も必要になってしまいます。
低く唸るような音が回転や振動と同調してる。
シールのせいか?、ベアリングのせいか?疑問を持つかもしれません。回転部分の異音、異常やガタの発生個所はベアリング部分です。シールドタイプのベアリングでも、シールとベアリングの二重構造でも修理メンテナンスが必要です。緑化機械も農業機械も共通して言えるのが、屋外の全天候型の環境で仕事をしないといけません。
保管も雨ざらし、屋外ブルーシートはよく有る事です。点検の時に、ベアリングの状態を把握でいていることは、大事です。
均一な回転を保障する部分の、防水と防塵、耐熱、耐水、耐久性が求められます。メーカー推奨の分解清掃の時期は守ってください。
思い出の余談 ~D社整備士時代~
以前に、発進時だけ後ろから「ギュ」と異音がする診断をしました。D車の整備士時代の話です、面倒な仕事振られていました。周りの空気と、苦情から{{絶対直せ}}の重圧を感じた仕事だったのでよく覚えています。
走行テストをしながら、後部座席の外せるものを外して、発生場所を探る→フレームへの共鳴でピンポイントでわからない。
音の質感から、ゴムブッシュを疑いダブルウィッシュボーンのフレーム構造の沢山有る、ブッシュを点検しました。これで治ることはなかったです。
収音機を使った診断
集音診断機を、テープで測定場所へ色分けして、貼りつける。ヘッドフォンをつけ、より音が大きいところを探る。ひたすら走ってもらい、何か所も点検しました。
音を拾う診断機のプローブを張り直し音を聞き分ける作業を繰り返しました。ゴムブッシュを交換する消去法を許してもらえたのです。
消えない一瞬だけの音、でも一度聞くと気になる音。シャーシ部分で修理するところが、考えつかない状況になりました。
集音診断機を、各ボディの外側へと改めて貼っていきました。以前と違うはっきりとした大きい音が発生する場所があったのです。
左後ろのジャッキアップポイントの内側フレームの部分でした。カバーリングされていて、わかりにくかったですが。音を聞いてもらいセカンドオピニオンでもそこの音だと、断言してもらいました。
音の原因は、
ジャッキポイントのフレーム内パイプが、溶接剥離できしむ音。かつ発進時のみ
なかなか大変な仕事をしたと思います。余談なのでここまでです。
GM1000 駆動時の異音修理 作業例1
走っていても、芝を刈っていても「グォグォグォ」と唸り音が出ていました。エンジンからもベルトで動力伝達、デフ内部も後輪(リアローラー)までベルト駆動。車輪もベルト駆動、刈り込み部分へもベルト駆動。
全部つながっとるやんけ!!絞り込み難しい。
聴診器を当て、作動別やベルトを外し、音がいつまでも残るところを探っていきます。(駆動しなきゃ、音も出ない伝わりにくい)
原因は、部品図にある丸のところの、ベアリングでした。
ベアリングのタイプを理解してると、何でかも更に突き詰められます。ベアリングも種類が豊富で、用途など分かれるからです。また材質や金額もそれぞれ違ってきます。画像を上げれたら、再アップします。
※最後のほうに↓写真載せました
ピンチはチャンス←座右の銘、好きな言葉
メーカー依頼の予算もなく、古い機械への予算も限られていました。何とかしなきゃいけないと取りかかりました。
おすすめポイントと最後にお伝えしたいこと
全部バラバラの覚悟もしていました、部品の購入先も考え、探し最も安く仕上げられました。通常の半分以下の時間と費用に抑えられました。
海外製の機械でも、規格が一緒の部品は探せば見つかります。今は亡き師匠の言葉です「部品に聞けや!!ちゃんと教えてくれてる!!気が付かない自分の技量の問題や!!」
常に考え工夫し、難しいと思う作業もやり通します。
探し方は、お問い合わせしていただきたいと思います。メーカーやブランドの部品表の掲載番号じゃないです。応援していただいてるメーカーさんもいるので、ここであんまり大きく言えません。見るところ見れば、同じ物を安く早く入手できます。
異音や作動音、音にもこだわってしまうのは趣味の影響もあります。ヘッドフォンを付ける仕事でした、こちらに関連の記事を書きました。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。日々切磋琢磨していきます、夢や目標へチャレンジもしています。気になる方の問い合わせもお待ちしてます。
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